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藍より青く…のハバネラ   

ハバネラといえばカルメン!元々はキューバで生まれたリズムの名前が、あたかもひとつのアリアの曲名のごとく定着している。スペイン・セビーリャを舞台にしたオペラ《カルメン》、そしてヒロイン、カルメンがホセを誘惑して歌うアリア〈恋は野の鳥〉が、いかに世界中の人々を魅了したか!その証しだろう。オペラの常道を外れるストーリーということで、なかなか初演されず、ビゼーの心労は並大抵のものではなかったらしい。しかもその初演からほどなく、ビゼーはこの世を去った。150年近い時を経た今も変わらぬ絶大な人気に、天国のビゼーは安堵しているだろうか。。。

いつもご紹介している通り、〈恋は野の鳥〉の元歌は、セバスティアン・イラディエール作曲〈エル・アレグリート〉だ。イラディーエルがキューバからヨーロッパに持ち込んだリズム、ハバネラ。そのハバネラのリズムにのせて書かれた甘い恋の歌〈エル・アレグリート〉。その両エッセンスが天才ビゼーの手にかかって大変身、イラディエールをもエル・アレグリートをも凌駕する世界的名歌として羽ばたいた。いうなれば、青は藍より出でて藍より青し、というわけだ。イラディエールとしてはちょっぴり残念?いやいや、ハバネラそのものを愛してやまなかったイラディールだ。「ふむふむ、私には先見の明があった」と、天国で悦に入っているに違いない。

さて、少々曰く付きの〈エル・アレグリート〉に対して、世界初のワールド・ミュージックとして、堂々と今も広く愛されているのが〈ラ・パロマ〉だ。クラシックからポピュラーまで、様々なアレンジで、沢山の歌い手が歌っている。

本日ご紹介する珍しい演奏は、1891年生まれのスペイン人ソプラノ歌手、エルビラ・デ・イダルゴが歌う〈ラ・パロマ〉。あのマリア・カラスの師だ。映像には、若きカラスの姿も登場する。


そして、イダルゴの弟子、マリア・カラスが歌う〈恋は野の鳥〉
まさに、青は藍より出でて藍より青し!



2018年3月開講 ハバネラの魅力全開の講座です。お申込み受付中!
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春期セミナー ときめきのハバネラ
@セルバンテス文化センター

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by Megumi_Tani | 2018-01-25 14:11 | 講座/セミナー | Comments(0)

2015『毎日メディアカフェ』Youtube   

「Youtubeを視ました!」と仰る方に、最近、立て続けにお目にかかりました。このYoutubeとは、2015年夏の毎日メディアカフェ『谷めぐみが語る魅惑のスペイン歌曲』の動画です。拙いトークながら、スペイン歌曲全般について、様々なエピソードを交えてご紹介させていただきました。おかげ様でご好評をいただき、2016年、2017年と、これまでに3回登壇させていただいています。
2016年『漱石のグラナドスの時代~スペイン歌曲浪漫
2017年『歌曲でめぐる芸術の街バルセロナ

ホットなテーマをアットホームな雰囲気で!~毎日メディアカフェの魅力です。お客様との親しさはもちろん、スタッフの方々の温かいサポートが素晴らしい。私の足りないPCスキル(^^;; を頼もしくフォローしてくださり、打ち合わせはワイワイ!ドキドキ!思わぬアイデアが生まれることもあります。「あれも入れるといいですね」「これも出来るかも」と、当日ギリギリまで調整が続き、いざ本番。ちょっぴり緊張しながらも、とても楽しい充実の1時間30分です。

2015年毎日メディアカフェ『谷めぐみが語る 魅惑のスペイン歌曲』
オープニング


1時間30分の講座が、全9回に分割してアップされています。
HPからYoutubeにアクセスして、どうぞ。

リサイタルでも曲の合間にお話をさせていただきますが、当然のことながらリサイタルは演奏が最優先。そんなにあれこれお喋りできるわけではありません。毎日メディアカフェ、セルバンテス文化センター等々のセミナーは、スペイン歌曲について、演奏とは別の角度からご紹介させていただける貴重な機会です。
私本人が言うのもなんですが……楽しいです(^^) 機会があれば、ぜひご参加ください。
直近は、3月開催のこちら。

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春期セミナー お申込み受付中!
ときめきのハバネラ @セルバンテス文化センター

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2015年「毎日メディアカフェ」全9回の4回めのところで、ちょうどイラディエールのハバネラ~「ラ・パロマ」「エル・アレグリート」が登場していました。小さく聴こえているのは、歌:谷めぐみ「ラ・パロマ」です。



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by Megumi_Tani | 2018-01-20 00:15 | 講座/セミナー | Comments(0)

ビクトリア・デ・ロス・アンへレス没後13年   

2005年1月15日にビクトリア・デ・ロス・アンへレスが天に召され、早や13年が過ぎた。寒い冬、最期は肺炎だったと聞いた記憶がある。訃報を知ったバルセロナの親友が記帳に行ってくれた。「もちろん、メグミさんの名前も書いて来たわ。大丈夫、貴女の想いは通じている」と、電話で伝えてくれた。


20世紀を代表する大歌手、名ソプラノのひとり。しかしマリア・カラスのように、ある種威圧するがごとき圧倒的存在感で周囲をひれ伏させるタイプの歌い手ではない。人間味に溢れ、いつも自然体。「気さくで親しみやすい人柄」と、大抵の文章で紹介されている。しかし、その親しみやすさの根底に、ゆるがぬ気品と誇りがあった。分かる人だけ分かればいい、そんな達観も感じられた。80年代後半から90年代初めにかけて何度も来日。日本にいながらにして彼女のナマの演奏に触れ、ひょんなことから通訳まで務めさせていただいたことは本当に幸せだった。

ビクトリア・デ・ロス・アンへレスの想い出

24年前のサルスエラ公演


くたびれた時、ふと迷った時、どこからか気配を顕し、見えないエールを送ってくれる。まさに、偉大なる私の Ángel~天使だ。


彼女のドキュメンタリー番組Imprescindibles-Brava Victoria

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1994年リセウ大劇場でのリサイタル



御身を愛す



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by Megumi_Tani | 2018-01-17 00:50 | スペイン歌曲 | Comments(0)

『太陽と月の大地』   

昨秋、友人が一冊の本をプレゼントしてくれた。スペインの作家、コンチャ・ロペス=ナルバエス『La tierra del sol y la luna』を宇野和美さんが翻訳された『太陽と月の大地』。タイトル「太陽と月」が予感させる内容に惹かれ、一気に読んだ。スペインの歴史、特にキリスト教とイスラム教の歴史を背景にした、哀しくも美しい物語。人間存在、人間が生きる意味について、深く静かに考えさせられる。
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教文館ナルニアホールで開かれた、翻訳者、宇野和美さんの朗読&講演会にお邪魔した。ご自身で本文を朗読され、合間に、物語の歴史的背景、スペインの地理、登場人物等を解説、この本に出会った頃のこと、翻訳の喜びと苦労等々をざっくばらんに語られた。お客様の大半は、おそらく絵本大好きな、そして宇野さん大ファンの女性達。決して易しくはないスペインの歴史、宗教の話を、皆さん、大きく頷きながら熱心に聞いておられた。

お薦めです。ご購入はこちら ⇒ 宇野和美訳太陽と月の大地
宇野和美さんのブログ訳者の言いわけ

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by Megumi_Tani | 2018-01-14 20:35 | 本の窓 | Comments(0)

ハバネラの帝王   

なぜか、昔からハバネラが好きだ。このブログでも、折に触れて採り上げてきた。
ハバネラ大好き!』『愛しのラ・パロマ』『ハバネラはラバナのアバネラ

3月開講のセミナーときめきのハバネラ @セルバンテス文化センターでは、より多角的な、より多彩なハバネラの魅力を音と映像でたっぷり味わいます。スペイン歌曲ファンの方はもちろん、スペイン語の歌にちょっと興味がある方、ハバネラなら話を聞いてみたいかな?という方、セルバンテス文化センター未体験の方、何だかよく分からないけれど何となく行ってみようかなという方……どなたでも参加できます!
ハバネラに揺れて揺られて、素敵なひとときをご一緒に169.png

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ときめきのハバネラ @セルバンテス文化センター

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ハバネラの帝王といえば、この方
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イラディエール作曲『ラ・パロマ』1930年代、Rosita Serranoの録音



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by Megumi_Tani | 2018-01-13 00:05 | 講座/セミナー | Comments(0)

『J:ビヨンド・フラメンコ』   

2018年お正月の〆は、カルロス・サウラ監督『J:ビヨンド・フラメンコ』。昨年秋から公開されていた作品だ。あたかも動く絵画のような極彩色の画面から、素朴な田舎のホタ、狂おしい恋のホタ、祭りのホタ、別れのホタ etc。多種多彩な「ホタ」が繰り出される。
豪華絢爛、美麗奔放、百花繚乱…。



踊り手たちの足さばきが素晴らしい!「目は口ほどにものを言い」ならぬ「足は口ほどにものを言い」だ。インぺリオ・アルヘンティーナが踊る姿、内戦の記録映像もさりげなく盛り込まれていた。圧巻!と絶賛したいところだが、いかに美しい映像とスターをそろえても、ストーリー無し、ホタの音楽と踊りだけで観客を惹きつけるのは、日本ではちょっと難しいかも。その辺りは『フラメンコ・フラメンコ』の印象とよく似ている。

英語経由のタイトル『J:ビヨンド・フラメンコ』は少々分かりにくい。スペイン語での原題は『JOTA de Saura』⇒『サウラのホタ』。そう!この映画は、アラゴン生まれのカルロス・サウラ監督によるホタ讃歌、華麗なる一夜の夢、なのかもしれない。

初めてサウラ監督の名前を知ったのは、1983年の映画『カルメン』だった。今は亡きアントニオ・ガデス、クリスティーナ・オヨス、そしてパコ・デ・ルシアも出演している。
ちょうどスペイン歌曲に出会ったばかりだった私。何度も何度も、何度も何度も映画館に足を運んだっけ…。



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by Megumi_Tani | 2018-01-08 15:23 | ビバ!エスパーニャ! | Comments(0)

春期セミナー♪「ときめきのハバネラ」   

来る春3月、六番町のスペイン!セルバンテス文化センターにて、セミナーを開講します。題して「ときめきのハバネラ」あのビゼーの心も虜にしたハバネラの魅力を、音と映像でたっぷり味わいます。
日程:3月2日、16日(いずれも金曜日)19:00~20:30
参加費:6,500円
講師:谷めぐみ 言語:日本語
詳細、お申し込みは、こちら⇊
ときめきのハバネラ」@セルバンテス文化センター

ご参加をお待ちしています!
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by Megumi_Tani | 2018-01-06 00:16 | 講座/セミナー | Comments(0)

2018年迎春   

¡Feliz Año Nuevo!
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新年おめでとうございます

皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます

昨年は、第26回リサイタル《スペイン浪漫Ⅲ~グラナドス生誕150年、モンポウ没後30年に捧ぐ》を開催。スペインの偉大な作曲家のなかでも、特にバルセロナに縁の深い二人のマエストロの名歌曲をご紹介させていただくことが出来ました。

歌い、語り、ともに学び、楽しみ…。
上質で奥深く多彩なスペイン歌曲の魅力を、これからも様々な形で発信してまいりたく存じます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

2018年が平和な年でありますように!

谷 めぐみ





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by Megumi_Tani | 2018-01-03 23:38 | エトセトラ | Comments(0)