人気ブログランキング |

タグ:セルバンテス文化センター ( 49 ) タグの人気記事   

ありがとう!マリア・バーヨ   

先日ご紹介したスペインの名ソプラノ、マリア・バーヨ来日の一週間。

リサイタル第1夜《スパニッシュ・ナイト》は、10日(月)夜、開催。風雨強まる悪天候にもかかわらず、会場のすみだトリフォニーホールには熱心なフアンが詰めかけた。スペイン歌曲を、しかも20世紀の作品をこれだけまとめて聴ける機会は、日本では決して望めない。トルドラの「6つの歌曲」から始まり、エスプラ、モンサルバッジェ、ガルシア・レオスと、各々の作品に深く、緻密に、丁寧にアプローチし、粋やユーモアを効かせながら優雅に歌い上げる。後半は、パレラ・フォンス、ガルシア・アブリル、ピアソラと続き、締めにサルスエラ2曲が来た。アンコール1曲めは、僭越ながら私も先日のリサイタルのアンコールで歌わせていただいた「サパテアード」、2曲め、ファリャ「お前の黒い瞳」は、まさに彼女のCDで知り、勉強し、レパートリーにさせていただいた曲だ。ご本人のナマ歌で聴ける幸せ!

翌11日(火)は、インスティトゥト・セルバンテス東京でのトーク&ミニコンサート
ウガルテ館長との対談の後、3曲演奏、加えてアンコールも。前夜リサイタルのプログラムもかなりのボリュームだった。お疲れは大丈夫か、と、心配になる。が、彼女はまったく手を抜く気配がない。誠心誠意、語り、歌い、終了後の人の波にも対応されていた。

14日(金)は、昭和音楽大学で公開レッスン が開かれた。学生さん4名がロドリーゴ、オブラドルス、グラナドスの作品を演奏し、ひとりずつバーヨ女史の指導を受ける。このレッスンが熱い!まずい箇所は何度でも止め、何度でも説明し、自ら歌ってみせ、わずかでも受講生に改善の兆しが見えるまで「Otra vez!~もう一度!」と、指導を止めない。率直で真心のこもった貴重なレッスン。約30年前、通訳を務めたビクトリア・デ・ロス・アンへレスの公開レッスンを思い出した。

もっとフレーズの先を見て歌って!の意で、彼女が受講生に何度も繰り返した言葉がある:Más allá!

Más allá!~もっと向こうへ!もっと遠くへ!…切なさがふと胸に迫る。そう、彼女の歌は端正で美しく、熱く、可愛く、それでいて、どこか切なく儚い。深い情熱を秘めたその儚さに私は心惹かれている。お話させていただいても、飾らず、気取らず、いつも自然体。愛おしくチャーミングな女性だった。来日してくれて嬉しかったなぁ。。。ありがとう!マリア・バーヨ!

リサイタル第2夜《ヘンデル、そしてモーツァルト》は、17日(月)午後7時開演です。

マリア・バーヨが歌うヘンデル



by Megumi_Tani | 2019-06-16 21:24 | スペイン歌曲 | Comments(0)

『わが心のアランフェス~ロドリーゴの魅力』その2   

夏期セミナー『わが心のアランフェス~ロドリーゴの魅力』@セルバンテス文化センター第2回が終了した。『第1回』に続き、ロドリーゴの人生をたどりながら、主な歌曲作品、小品ながら個性豊かな歌の数々をYoutubeやCDとともにご紹介した。
e0172134_19443923.jpg
ロドリーゴの歌曲には新古典的ともいえる端正なスタイルの作品が多い。どんなに音楽が展開しても最後は落ち着くべきところに落ち着く安心感。そこに、16世紀の歌を採り入れたり、スペインらしいリズムを際立たせたり、と、多彩な要素がカラフルに散りばめられている。たまに鳴るビックリするような和音には、「ほら、面白いだろう?」とでも言いたげな、遊び心が感じられる。

ロドリーゴが病で視力を失ったのは4歳の頃だ。4歳までに「見た」ものの記憶はほとんど残っていないだろう。凡人には想像もつかない暗闇の世界に生きながら、プリズムのような音の絵を描き、学問にも通じ、数々の栄誉と名声を得た、その傍には、生涯をかけてロドリーゴを支えたビクトリア夫人の存在があった。二人は今、そろってアランフェスの墓地に眠っている。

「今日聴いた〇〇の曲を歌ってみたいと思います」と、スペイン歌曲の勉強をしている受講生さんはヤル気満々。毎回熱心にご参加くださる方、今回初めて参加の可愛いお嬢さんも大いに楽しんでくださった様子。時々駄々をこねるパソコンも昨夜はサクサク絶好調!ロドリーゴ講座らしく、どこか晴れやかな終了になりました。Muy bien!

〈聖なる羊飼い〉


〈ベツレヘムの小歌〉


不思議な響き〈四つのセファルディーの歌〉


必見!ロドリーゴ夫妻とアランフェス




by Megumi_Tani | 2018-08-04 20:01 | 講座/セミナー | Comments(0)

『わが心のアランフェス~ロドリーゴの魅力』その1   

夏期セミナー『わが心のアランフェス~ロドリーゴの魅力』@セルバンテス文化センター第1回が終了した。昼間の暑さがまだたっぷり残る午後7時、受講生さん集合。毎回駆けつけてくださる熱心な方々、今回初参加の方も興味津々!皆さん、よく集中してご受講くださった。
e0172134_23232280.jpg
ロドリーゴの前半生をたどりながら、若き日の作品、人生の節目になった作品、初期の歌曲、ロドリーゴの歌曲作品の中では最もよく知られた「四つの愛のマドリガル」etc を視聴する。歌曲を軸にした講座だが、やはりロドリーゴと言えば、欠かせないのは「アランフェス」。作曲者ロドリーゴと依頼者であるギタリスト、サインス・デ・ラ・マーサの肉声が聴ける動画も楽しんだ。

「アランフェス以外のロドリーゴの作品は知りませんでした」「ロドリーゴはギターを弾くんだと思っていました」等々、素朴で率直なご感想が続々と。アランフェス宮殿を訪ねた時の私の思い出をお話しすると、「ア~!私もあそこで同じことを感じました!」と激しく同意してくださる方がいてびっくり!あらためて、人間の感覚は不思議。

小さな積み重ねでも、ほんの少しずつスペイン歌曲の輪が広がっていく。嬉しいこと!

第2回は、8月3日(金)午後7時~開講。
2回めのみの受講も可能です。
ご興味おありの方は、ぜひご参加ください。

ロドリーゴが生まれた町、サグント


初期の歌曲「Serranilla」


「アランフェスを語る」ロドリーゴ&サインス・デ・ラ・マーサ



by Megumi_Tani | 2018-07-21 22:56 | 講座/セミナー | Comments(0)

ロドリーゴ講座、再来週です♪   

サッカー日本代表が帰国した。あろうことか、ベルギー戦の時は、目ざまし時計をセットしてあったわけでもないのに午前3時に目が覚めた。直前の監督交代劇からここまで、本当に素晴らしい人間ドラマをみせてもらった。スポーツはいい。

そのワールドカップ熱と連日の猛暑で、すっかり頭が飛んでいました(@_@)
セルバンテス文化センターでの夏期セミナー、お申込み受付中です。
〈アランフェス〉で名高いロドリーゴの世界を音と映像で堪能します。お話はもちろん!日本語。どなたでも参加できます。
お申し込みは、こちら⇊
わが心のアランフェス~ロドリーゴの魅力』 お待ちしています!お待ちしています!
e0172134_12490519.jpg

e0172134_12492457.jpg


by Megumi_Tani | 2018-07-05 12:53 | 講座/セミナー | Comments(0)

夏期セミナー「ロドリーゴの魅力」   

しばらくご無沙汰しておりました。風薫る五月、皆様、お元気にお過ごしでしょうか。

毎回ご好評をいただいているスペイン歌曲セミナー@セルバンテス文化センター。
2018年夏期講座をご案内します。

(講座番号CUL54)
わが心のアランフェス~ロドリーゴの魅力

ロドリーゴといえば「アランフェス協奏曲」! 世界初のギター協奏曲作曲者ロドリーゴですが、実は彼は、少なからぬ数の声楽作品を残しています。しかもその各々の作品のバラエティー豊かなこと!個性際立つ多彩な曲、合唱曲を音と映像でたっぷりご紹介。20世紀スペインを代表する作曲家、ホアキン・ロドリーゴの魅力に迫ります。


日程:2018年7月20日、8月3日(いずれも金曜日19:00~20:30)

参加費:6,500円

講師:谷めぐみ  言語:日本語


初めての方も大歓迎!ご参加をお待ちしています。

詳細、お申し込みはこちら 

「わが心のアランフェス~ロドリーゴの魅力」@セルバンテス文化センター


e0172134_10184260.jpg



    by Megumi_Tani | 2018-05-07 10:20 | 講座/セミナー | Comments(0)

    『ときめきのハバネラ』その2   

    スペイン歌曲セミナー@セルバンテス文化センター『ときめきのハバネラ』第2回が終了した。今回はPCも絶好調(^^)V スペイン歌曲の歴史、時代背景を追いながら、スクリーンいっぱいに映しだされる動画とともに、多彩なハバネラの魅力をご堪能いただいた。
    e0172134_16174640.jpg
    スペイン歌曲を歌い始めたごく初期の頃から、ハバネラに心惹かれて来た。世界に冠たるソプラノ、ビクトリア・デ・ロス・アンへレスが歌うチャーミングな「ラ・パロマ」を聴いた時の驚きは忘れられない。甘い郷愁、安らぎ、癒し…。しかし、ただ単に癒し系というだけではない。ハバネラは懐が深い。時に妖しい魔力、えもいわれぬスリルをも演出する。理屈、理論を越え、クラシックとポピュラーの境を越え、どこまでも自然に心揺らすリズム、ハバネラ。だからこそ、易きに流れない、上質の演奏が求められる。これはハバネラのみならず、スペイン歌曲全体に共通する重要なポイントだろう。

    各々お忙しいなか時間を空け、熱心にご受講くださった皆さん。これを機にスペイン歌曲の世界により深い興味をお持ちいただければ、こんなに嬉しいことはない。



    いまや「ハバネラ」と言えばこれ。
    偶然!セミナー開講日の3月16日は、ベルガンサ83歳の誕生日。


    ラヴェル「ハバネラ形式のボカリーズ」

    モンサルバージェ「ピアノの中のキューバ」
    4分20秒付近から~


    上記Youtubeのほかにも、新旧取り混ぜた多種多様なハバネラを楽しみました。ハバネラ尽くしでもちっとも飽きないのが不思議!なかには「今夜はいい夢を見られそうです」と、お声をかけてくださった受講生さんも…!ときめきのハバネラ ⇒ ハバネラといえばイラディエール ⇒ イラディエールといえば「ラ・パロマ」。でも、カルメン「恋は野の鳥」の生みの親である「エル・アレグリート」や他の歌曲作品は、ほとんど知られていません。
    今回まとめてご紹介させていただいて、天上のイラディエールさん、喜んでくれているかしら…?!
    e0172134_16260252.jpg

    by Megumi_Tani | 2018-03-17 16:41 | 講座/セミナー | Comments(0)

    『ときめきのハバネラ』その1   

    春期セミナー『ときめきのハバネラ』@セルバンテス文化センター2回セットの1回めが終了しました。熱心な常連の受講者さんに加えて、今回はご夫妻でご参加くださった方も!「申し込み、間に合いました!」と、開始時間ギリギリに駆けつけてくださった方もいました。

    第1回のテーマは、ずばり!イラディーエル。その発端は、コロンブスの新大陸遭遇にまで遡るハバネラの歴史。「Llave del Nuevo Mundo」と呼ばれるほど繁栄したハバナ。様々な運命を背負って大西洋を行き交った人々…。19世紀初めに生まれ、パリで人気者になり、音楽家として脂の乗り切った時期にキューバへ渡ったイラディエールは、まさに出会うべくしてハバネラに出会い、その魅力に心奪われたのかもしれません。

    講座の途中で、PCアクシデント発生(>_<) しかししかし皆さん、集中を切らすことなく、最後まで熱心にご受講くださいました。「ハバネラだけでこんなに世界が広がることに驚きました」「背景が分かると、聴く感じがずい分変わります」等々のご感想。嬉しい限りです。次回は3月16日。この回だけのご受講も大歓迎!です。


    2018年3月2日3月16日開講 ハバネラの魅力全開の講座です。お申込み受付中!
    *************************************

    春期セミナー ときめきのハバネラ
    @セルバンテス文化センター

    *************************************

    e0172134_17282539.jpg

    古き佳き時代を髣髴とさせる「ラ・パロマ」


    魅惑のキューバ「エル・アレグリート」


    by Megumi_Tani | 2018-03-03 17:37 | 講座/セミナー | Comments(0)

    来週です♪『ときめきのハバネラ』   

    ハバネラはカルメンだけじゃない!世界で、日本で愛されるハバネラの魅力、歴史、名歌の数々をたっぷり味わいましょう。3月2日&16日(金曜日)夜7時~8時30分開講です。
    詳細、お申し込みは、HPからどうぞ。ご参加をお待ちしています169.png

    ★こちらは、Facebookにアップされたセルバンテス文化センターのご案内です。

    『3月2日と16日、谷めぐみ先生が「ラ・パロマ」「すみれの花売り娘」「エル・アレグリート」などのとても有名な歌曲で「ハバネラ」の世界にお連れします。ご参加お待ちしています!』

    『El 2 y 16 de marzo Megumi Tani nos acercará a las habaneras con un curso dedicado a canciones tan hermosas como La paloma, la violetera o el arreglito. ¡Reserva tu plaza!』

    e0172134_00111720.jpg


    by Megumi_Tani | 2018-02-24 23:36 | 講座/セミナー | Comments(0)

    これもハバネラ(2)   

    昨日は午後から歌のレッスン。2時半過ぎにやって来た生徒さんに、ふと尋ねた。「男子フィギュア、どうなったか知ってる?」彼女はじっと私の目を見つめ、厳かな顔で答えた。「先生、言ってもいいですか?」えっ?何かアクシデントでも?一瞬よぎる不安…。
    羽生選手が金!宇野選手が銀!ワンツーフィニッシュです!」やった!すごい!しばし二人で、オリンピック話に花が咲いた。
    連覇と止まらぬ涙の真実」「僕はアイドルじゃない
    小柄な体で練習黙々、宇野翔真たどり着いた銀の栄冠

    日本のみならず、世界中の人々から愛される羽生選手。彼が幼い頃から憧れていたエフゲニー・プルシェンコ氏も熱い賛辞を寄せた。「なんて王者なんだ!

    そのプルシェンコ氏が現役時代に『カルメン』を舞った映像が残されている。
    2分35秒あたりから、ハバネラ「恋は野の鳥」スタート


    ロシアでも人気のオペラ『カルメン』
    こちらは、ロシア語版\(◎o◎)/!ハバネラ「恋は野の鳥」

    こちらは、英語版\(◎o◎)/!


    こちらは、ある意味、何故無いのだろう…?という、スペイン語版


    そして、こちらは日本語版、しかも初音ミク(^^;;


    お耳直しに、ギター・カルテット版


    1875年『カルメン』パリ初演の際、その評判は決して芳しいものではなかった。「もっと素敵な歌を書いて」と、ヒロインに要求され、ビゼーは耳に残っていたスペインの歌「エル・アレグリート」を基に「恋は野の鳥」を書いた。いわば苦肉の策として生まれたハバネラのアリアが、これほど広く後世の人々に愛されるとは!ビゼー本人も天上で驚いているに違いない。


    2018年3月2日3月16日開講 ハバネラの魅力全開の講座です。お申込み受付中!
    *************************************

    春期セミナー ときめきのハバネラ
    @セルバンテス文化センター

    *************************************





    by Megumi_Tani | 2018-02-18 00:06 | 講座/セミナー | Comments(0)

    ハバネラの帝王   

    なぜか、昔からハバネラが好きだ。このブログでも、折に触れて採り上げてきた。
    ハバネラ大好き!』『愛しのラ・パロマ』『ハバネラはラバナのアバネラ

    3月開講のセミナーときめきのハバネラ @セルバンテス文化センターでは、より多角的な、より多彩なハバネラの魅力を音と映像でたっぷり味わいます。スペイン歌曲ファンの方はもちろん、スペイン語の歌にちょっと興味がある方、ハバネラなら話を聞いてみたいかな?という方、セルバンテス文化センター未体験の方、何だかよく分からないけれど何となく行ってみようかなという方……どなたでも参加できます!
    ハバネラに揺れて揺られて、素敵なひとときをご一緒に169.png

    *************************************

    春期セミナー お申込み受付中!
    ときめきのハバネラ @セルバンテス文化センター

    *************************************


    ハバネラの帝王といえば、この方
    e0172134_23473459.jpg
    イラディエール作曲『ラ・パロマ』1930年代、Rosita Serranoの録音



    by Megumi_Tani | 2018-01-13 00:05 | 講座/セミナー | Comments(0)