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タグ:ドミンゴ ( 11 ) タグの人気記事   

六年目の3・11   

昨年の3月11日は何をしていたか?一昨年の3月11日は何をしていたか?ちっとも思い出せないのに、六年前の3月11日、出先で何が起き、どこを彷徨い、どうやって家にたどり着いたか、克明に覚えている。忘れてはいけない、風化させてはいけない、と、さかんに呼びかけられているが、私個人の気持ちを言えば、とても忘れることなどできない。東京に住む者でさえこの有様だ。まして被災地の方々は…と思うと、言葉が見つからない。時間の経過とともに諸課題が複雑化し、あれこれ語ることが難しくなっているような気がする。復興を、ただただ祈りたい。

Yahoo! JAPANが、こんなサイトを立ち上げています。
クリックが支援になります。3月11日23時59分まで。
3.11 応援企画『3.11、検索は応援になる。』
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東日本大震災復興支援『いい音楽、届けようプロジェクト』
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2011年4月、外国人演奏家の来日キャンセルが相次ぐなか、ドミンゴが約束通りやって来てくれた。彼の温かいメッセージと、アンコールの「ふるさと」、忘れられない。
このブログで何度もご紹介しましたが、六年目の今日再び。


そして、もう一人。4月に来日してくれたフェリシティー・ロット。静かな祈りです。

by Megumi_Tani | 2017-03-11 19:51 | 思い&想い | Comments(0)

カレラスとドミンゴ   

一昨日Facebookに、カレラスとドミンゴのツーショットの写真がアップされた。「ホセ!誕生日おめでとう!」と、ドミンゴからのメッセージが添えられている。そうか、12月5日はカレラスの誕生日だったのか…。そこへFBお友達から「今、来日中では?」との書き込みがあった。そうだ、忘れていた。彼は12月4日に東京でクリスマス・コンサートを開いたばかり。70歳、古希にあたる誕生日を日本で迎えたことになる。遅ればせながら¡Feliz cumpleaños! おめでとうございます。

貴公子?王子様?いくつになっても彼にはそんなイメージがある。あの三大テノールの舞台では、ほかの二人よりひと回り小柄な体で大奮闘、熱唱する姿が人気を集めた。私が彼のナマ声を初めて聴いたのは、80年代、バルセロナのリセウ劇場だった。地元が生んだ大スター★会場は大いに盛り上がっていたが、肝腎の彼の声には伸びがなかった。ほどなく、病による休養を発表。なるほど、と、納得した記憶がある。その後、病を克服、奇跡の復活を果たし、今も活躍を続けている。

貴公子カレラスに対し、ドミンゴは素敵なおじさま、というところだろうか。実際には、もうオジサマならぬおじいちゃまのお歳(75歳)だが、今も現役。ますます元気に世界を飛び回っている。つい先日、フィデル・カストロ前国家評議会議長逝去の折りには、初めてのキューバ公演のため、偶然ハバナに滞在していたようだ。このブログでも何度か書いたが、私は昔々の「カルメン」以来、ドミンゴのファンである。東日本大震災直後の「さくら」に勇気をもらったことは、決して忘れられない。

スペインが生んだ二大スター、カレラスとドミンゴ★★ 貴重な映像が残されている。カレラスが病を乗り越えて復帰することを、サプライズで、ドミンゴがお客様に告げている。場所は、リセウ劇場。
(画面上部の白い文字をクリックして、ぜひ大きな画面でご覧ください)



ドミンゴのお人柄、おずおずとステージに進み出るカレラスの純真な姿。9月のリサイタル「スペイン浪漫Ⅱ」でご紹介した、アルベニス、グラナドス、カザルス、ファリャ、トゥリーナ、マラッツらの友情が蘇る。同郷の友、同郷の仲間。素晴らしい。

こちらは、二人お揃いでのインタビュー


亡きパヴァロッティに捧げる歌

by Megumi_Tani | 2016-12-07 00:57 | スペイン歌曲 | Comments(0)

6月講座《魅惑のスペイン歌曲 Ⅱ》   

セルバンテス文化センターでのセミナー《魅惑のスペイン歌曲》第2回目が終了しました。
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前半は、今年没後100年を迎えた作曲家、エンリケ・グラナドスの生涯を一気にたどり、後半は、スペインが生んだDiva、Divoをご紹介。彼らのお人柄とともに名唱を楽しみました。グラナドス、アルベニス、カザルスら音楽仲間の友情、歌い手達の心温まる交流に、いつも胸打たれます。音楽だ、芸術だ、と言っても、その根底にあるのは、人としての在り方、魂そのものだと教えられます。

受講生の皆さん、とても熱心に視て、聴いて、最後には、ご質問、ご希望も寄せられました。
またご一緒する機会があるといいですね。

今日の講座でご紹介したYoutubeです。
昔風の粋な歌曲集」「愛の歌曲集」「嘆き、またはマハと夜鶯」「恋するマハのセギディーリャ
テ・キエロ・モレーナ」「ホセ・カレラスを迎える仲間達」「7つの民謡より」「
ベルガンサ&ドミンゴのカルメン」「ベルガンサのスピーチ

大好評をいただいているスペイン語の歌のクラス。春期最後の7月は「ラ・パロマを歌おう!」
詳しくはこちらをどうぞ ⇒ スペイン語の歌のクラス@セルバンテス文化センター

本日の締め、です。
5年前の春、外国人演奏家の来日公演キャンセルが相次ぐなか、ドミンゴが「予定通り」やって来てくれました。あの時ほどスペインを誇らしく思ったことはありません。
ありがとう!Domingo再び」 「ありがとう!ドミンゴ 再び


by Megumi_Tani | 2016-06-18 00:47 | 講座/セミナー | Comments(0)

超絶!カスタネット   

先日ご紹介したドミンゴ指揮のCDに、思わぬ反響をいただきました。世界に冠たる歌唱力はもちろん、ダンディな容姿、温かく飾らないお人柄etc。やはりドミンゴ人気は高い!『ロドリーゴ考 』

このCDに関する映像資料は見当たらないのですが、その代わり?去る2月15日、ベルリン・フィルを指揮した映像を見つけました。本プロ終了後のアンコールです。


オペラや演奏会の舞台では威風堂々たるドミンゴが、指揮台の上では、ちょっぴりはしゃいだ親しみやすいおじ様に見えるのは私だけでしょうか…?!こちらまで何だか嬉しくなります038.gif

それにしても、ルセロ・テナのカスタネットはすごいですね。
こちらは、大好きなファリャの『はかなき人生』


こんな濃~い共演もあります。


¡Viva España! 053.gif

by Megumi_Tani | 2015-02-25 23:30 | スペイン音楽 | Comments(0)

ロドリーゴ×ドミンゴ×バルエコ   

大掃除ならぬ小掃除をしていたら、久しぶりのCDが出て来た。
プラシド・ドミンゴ指揮『アランフェス協奏曲』
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ギターはマヌエル・バルエコ。ドミンゴが指揮をしている!それだけで貴重?希少?なCDだ。ずっと以前、ふらりと立ち寄った老舗の中古レコード&CD屋さんで、偶然、見つけた。レジに持って行くと、厳めしい顔をした店のご主人が「これ、かなり珍しいですよね」と呟いた。演奏は、どこまでも明るく朗らか。二楽章は、歌って、歌って、歌っている。ドミンゴのお人柄か。。。

この録音について語るドミンゴ&バルエコ


ロドリーゴは幼い頃に病で失明した。しかし、音楽に優れた才能を見せ、生まれ故郷のバレンシア音楽院からパリのエコール・ノルマルへ進み、作曲家、ピアニスト、音楽指導者、評論家等々、多岐にわたる活動で大成功を収めた。かの『アランフェス協奏曲』は、1940年、フランコ政権下のバルセロナで初演されている。国民音楽賞、アルフォンソ十世賢王十字勲章、文化勲章、芸術功労金メダル等々受賞歴多数。1991年、90歳の時には、フアン・カルロス国王より爵位「アランフェス庭園公爵」を授かった。1999年、97歳の長寿を全うして逝去。ヴィクトリア夫人とともにアランフェスの墓地に眠っている。

ギター曲のイメージが強いが、ロドリーゴは、スペイン歌曲学習者には欠かせないレパートリーの『四つの愛のマドリガル』をはじめ、多くの歌曲作品を残している。古(いにしえ)のスペインを思わせる典雅な音楽、透明な抒情、スペインらしいリズム…。時にギョッとするような不協和音が鳴っても、必ず収まるべきところへ収まる。ロドリーゴの音楽は裏切ることがない。拙CD『Plegaria~祈り』に数曲が収録されているので、お持ちの方は聴いてみていただきたい。

『四つの愛のマドリガル』の中の第4曲『ポプラの林に行ってきた』は、80年代、ニッカウヰスキーのCMに使われていた。スペイン歌曲を選んでくださるとは、さすがニッカさん、お目が高い!と喜びたいところだが、これは「Ombra mai fu」に続く第二弾、当時のキャスリーン・バトル人気にあやかってのことだろう。懐かしい映像をどうぞ。

『De los alamos vengo, madre』


『Ombra mai fu』

by Megumi_Tani | 2015-01-15 00:01 | CD | Comments(0)

ありがとう!ドミンゴ 再び   

忘れられない映像に遭遇しました。2011年4月10日、ドミンゴが歌う《ふるさと》です。

東日本大震災、福島の原発事故を受けて、日本公演を予定していた外国人演奏家が次々と来日を取りやめた。あの演奏会もキャンセル、この演奏会もキャンセル、あの人も来ない、この人も来ない、あの有名な〇〇さんは慌てて日本を脱出したらしい…。連日流れるニュースは寂しいものだった。そんななか、ドミンゴはやって来た。予定通り。なんの変更もない。そしてアンコールの《ふるさと》で、日本に温かいエールを送ってくれた。  『ありがとう!ドミンゴ』

「歌」が存在する意味、歌うこと、歌い手であること、なぜ歌うのか…。音楽の無力さに打ちのめされていた私は、ほら、と、ドミンゴに背中を押されたような気がした。歌おう、歌わなければ…。
急に力が湧き、秋に、予定通り、リサイタルを開くことを決めた。プログラムはすべて組み換えた。歌で、愛するスペインの歌で、鎮魂の祈りを捧げたい。そして、コンサート半ばには、ホールいっぱいのお客様と一緒に《ふるさと》を歌った。  『Recitalあれこれ《ふるさと》』

歌い手としての人生のなかで、忘れられない曲、忘れられない場面がある。その一瞬の記憶が、歌うこと、歌い続けることを支えてくれる。
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by Megumi_Tani | 2014-10-21 01:36 | Musica あれこれ | Comments(0)

ハバネラ大好き!   

前回19世紀スペインの音楽のなかでハバネラをご紹介した。それにしても、マリア・カラスのカルメン『恋は野の鳥』は凄かった。その前の『El arreglito』が元歌なのに、歌っている可愛らしいソプラノさんの存在が完全に吹っ飛ばされている。

あまりにも有名なこの曲。世界の名だたるメゾ・ソプラノが名演を残している。その一人、今も美しくお元気なテレサ・ベルガンサのカルメン。ドン・ホセはドミンゴ。



ハバネラといえば忘れらればいのが『ラ・パロマ』。音楽講座では私のライブ録音を聴いていただいた。大好きな大好きな曲だ。リサイタルやコンサートで最も多く歌っている曲かもしれない。この揺れるリズムに、えもいわれぬ懐かしさ、郷愁を感じる。





by Megumi_Tani | 2014-01-31 02:16 | スペイン歌曲 | Comments(0)

ありがとう!Domingo 再び   

プラシド・ドミンゴが来日している。日本スペイン文化 交流400周年にあたる今年、スペイン文化交流大使を務める彼は、第25回高松宮殿下記念 世界文化賞の音楽部門を受賞した。

2011年、東日本大震災の後、外国人演奏家の来日キャンセルが相次いだ。あの人も、この人もドタキャン。公演中止あるいは、言い訳っぽく?無期延期のアナウンスが続き、日本人として、えもいわれぬ孤独感を覚えた。東北の被災地からは想像を絶する映像やニュースが連日飛び込んで来る。東京でも頻繁に余震が起こり「地震酔い」などという言葉が流行していた。こんな時に音楽って何?歌い手に何が出来る?これまで考えたこともなかった根本的な問いが湧きあがり、私は精神的に立ち往生してしまった。歌など歌っている場合ではないのではないか、11月に開催予定のリサイタルも中止しよう、、、、。

そんななか、ドミンゴが「予定通り」来日したのだ。被災地へのメッセージを伝え、コンサートの最後に日本語で「ふるさと」を歌った。観客が総立ちになったあの場面をご記憶の方も多いと思う。あの人もこの人もそっぽを向いて逃げ出した中で、ドミンゴが堂々と大きく腕を広げ、日本人を温かく抱きしめてくれた、そんな気がした。  2011年4月11日のブログ『ありがとう!ドンミンゴ』

「歌い手は、歌う」悶々と苦しんでいた心に、このコンサートが答えを教えてくれた。あまりにもシンプルな答え。あまりにも当然の答え。でも自分一人では決して光を見いだせなかったと思う。心が決まり、私は猛然と秋のリサイタルの準備を開始した。大震災以前に組み終えていたプログラムをすべて無しにして、今の自分の心が納得するプログラムをゼロから組み直す。そして、「ふるさと」だ。スペイン人のドミンゴが歌ってくれたあの歌を、今、日本人の私が歌わずにどうする?スペイン歌曲コンサートの枠から外れても構わない。今年は会場の皆さんと一緒に「ふるさと」を歌うんだ!…。これまでとは異質の一種異様な緊張のなかで、準備の六カ月を駆け抜けた。『Recitalあれこれ』

ところで、私が初めてドミンゴに胸キュン(笑)したのは、この映画だった。セビリャのタバコ工場で働く魔性の女カルメン、彼女に運命を翻弄されるドン・ホセ。苦悩する若きホセをドミンゴがそれは見事に歌い、演じていた。カルメンを歌ったジュリア・ミゲネス・ジョンソンは、この一作で消えてしまった。あまりにも奔放すぎるカルメン?!ということで叩かれたらしい。
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そして、こちらは、ドミンゴ指揮!のCD『アランフェス協奏曲』
哀愁のアランフェスならぬ、木漏れ日光る爽やかな高原のアランフェスが心に浮かびます。
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by Megumi_Tani | 2013-10-13 13:23 | スペイン歌曲 | Comments(0)

Recital あれこれ ≪ふるさと≫   

大震災からまだ間もない4月初め、P.ドミンゴの来日は本当に嬉しいニュースだった。
http://megumitani.exblog.jp/14586639/
余震だ、計画停電だと、明日が分からない毎日。何もかも自粛、自粛…。秋に予定している私のリサイタルもどうなるのか、まるで見当がつかなかった。歌なんか歌っていていいのだろうか…。私自身の迷いもあった。そこへドミンゴがやって来た!アンコールで『ふるさと』を歌う彼の姿に涙があふれた。歌い手はどんな時にも歌う、真摯に誠実に真っ直ぐに前を見て歌う、そんなことを無言のうちに教えてくれていた。傷ついた私たちの心に寄り添い、歌ってくれたドミンゴ。日本人なら誰もが懐かしいこの歌をスペイン人が歌ってくれたのに、日本人の私が歌わないのは変だ、と思った。今だから歌わなければならない歌があるはず、とも思った。よし、もしも予定通りにリサイタルを開けることになったら、今年にふさわしい中身にプログラムを組み換えよう、そして『ふるさと』を歌おう、私は心を決めた。

練習を重ねるうちに、はたと気がついた。これはお聴きいただく歌ではない。お客様の中には私よりもっとこの歌を愛している方がいらっしゃるかもしれない。秘かな思い出をお持ちの方がいらっしゃるかもしれない。そうだ!会場みんなで歌おう!朗々と歌ってくださってもいい。メロディーを口ずさまれるだけでもいい。お一人おひとりの心にある『ふるさと』を一緒に歌っていただこう!

…と、気分は高揚しつつ、当日の様子をシュミレーションしてみる。予想されるのは、大まかに三つのパターン。①お客様が遠慮、または恥ずかしがって歌わない。最後まで私ひとりの歌で終わる②一部のお客様が歌い始めるが、周りが歌わないことに気づき、途中で歌うのを止める③全員が歌って大合唱!…②のパターンが一番嫌だなぁ。浦壁さんには、本番の雰囲気に合わせてピアノを弾いてもらうことになった。誠に頼もしい。

さて、当日…予想は嬉しく大はずれ!ピアノの前奏につづいて「うさぎ追いし~♪」歌声がホールいっぱいに湧きあがった。二百数十名で歌う『ふるさと』圧巻だ。「僕の後ろの人、ものすごくいいテナーだったよ」「私の周りの方たち、自主的にハモって合唱していました」「まさか、ここで歌えるとは思わなかった」「歌詞なんかいいや、って感じで、ずっとラララで気分よく歌わせていただきました」等々、お客様も大いに楽しんでくださったご様子。ホッ!ありがとうございました。

2011年ならではのリサイタル、2011年ならではの歌。

by Megumi_Tani | 2011-12-06 08:23 | リサイタル | Comments(0)

ありがとう!ドミンゴ   

大震災から今日で一ヶ月。あまりにも長く重い時間が過ぎ、今も続いている。

原発事故への懸念、風評から、多くの外国人が日本を脱出した。東北、関東はもちろん、別荘ブームで賑わっていた北海道のリゾート地からも一気に彼らの姿が消えたそうだ。演奏家の来日もキャンセルが続出している。そんななか、プラシド・ドミンゴが予定通り来日。昨夜コンサートを開催した。過去にメキシコ地震を体験した彼からはメッセージが寄せられ、コンサートの最後に「ふるさと」が日本語で歌われた。


「うさぎ追いし~♪」銀髪のドミンゴが歌っている。ありがとう!ドミンゴ!
ほんのちょっぴり明るいニュース、嬉しい。

by Megumi_Tani | 2011-04-11 09:32 | Musica あれこれ | Comments(0)