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バルセロナオリンピックから26年   

今年の夏はとにかく暑い。東京も40度越えだった先週、23日。太陽がじりじりと容赦なく照りつけ、日傘をさしていても頭のてっぺんがクラクラする。加えて、道路のコンクリートからの照り返しがもの凄い。カーッと焼かれる感じは、まさに人間目玉焼き。と、思っていたら、生徒さんのひとりが「丸焼きにされる子豚ちゃんの気持ちが分かりました」と言う。そうか、我ら可愛らしい卵ではなく子豚ちゃんか…。

2020年東京オリンピックへの懸念が現実味を帯びて来た。ここまで極端な暑さは予想出来なかったとしても、7月末、梅雨明けの一番暑い時期の開会であることは当初から分かっていたはず。この猛暑を受けて、対策を!と連呼されているようだが…。

Facebookはマメだ。こちらが頼まなくても種々雑多な情報を勝手にどんどん流してくる。時に有用、時に限りなく無用。しかしおかげ様で、時折、忘れていた何かを思い出させてくれる。先週の酷暑真っ只中の25日、1992年のその日にバルセロナ・オリンピックが開会したことを伝えてくれた。あれからもう26年…。史上最も成功した、とも言われる開会式は美しく懐かしい記憶だ。しかし誰もが感じている通り、同じ7月末でも、今は世界中がもっと暑く なっている。2年後の夏、もっと涼しくなっているとは、とても思えない。
猛烈に暑くて、猛烈に湿度の高い東京の夏。2020年は本当に大丈夫なのだろうか…?

今日の文章には「…」が多いなぁ。これも暑さボケ(>_<)

バルセロナ・オリンピック開会式ダイジェスト版


スペインが生んだ声楽家スーパースターの共演


さよならはルンバで!
閉会式。 13分20秒あたりから「魅惑のバルセロナ」


閉会式の締めは、ビクトリア・デ・ロス・アンへレスが歌う「鳥の歌」
演奏の終わりと同時に、聖火が静かに消えました。



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by Megumi_Tani | 2018-07-29 13:51 | 思い&想い | Comments(0)

『海のカテドラル』映像化   

何度もこのブログでご紹介した本『La catedral del Mar~海のカテドラル』
海のカテドラル~百人会議の間」「海のカテドラル/風の影
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14世紀バルセロナを舞台に、主人公アルナウが絶望的な運命と闘い、困難を乗り越え、成長していく物語。当時の社会風俗や人々の生活が生き生きと描かれ、地中海都市バルセロナの栄光の影に、こんな苛酷な人生を余儀なくされた人々がいたことを知らせてくれる。壮大な歴史ロマンだ。

母を亡くした幼いアルナウに、父バルナットが教える。「お前のように母さんを亡くした子に、神様は別のお母さん、聖母マリアさまを与えてくださった。マリアさまは天にもいるし、教会にもいて、いつもお前を見守ってくださる。小鳥たちは天のメッセンジャー。マリアさまからのメッセージをお前に伝えてくれる。お前も小鳥たちを通じて、マリアさまにメッセージを伝えることが出来る」と。父の教えを胸に、アルナウは、マリア様はどの教会にいらっしゃるのだろう、と、探し回る。そして、海の聖母教会にたどり着いた時、小鳥たちが一斉に空高く飛び立つ…。大好きな、美しい場面だ。

満を持して『海のカテドラル』が映像化された。きっと見応えのあるものになるだろう、と、以前から思っていたのだが、実際に視てみると、う~ん。どうなのだろう。。。
よくある話だけれど、文字から入った世界は、文字の世界のまま、想像の翼を広げている方が楽しいのかな?

ともあれ、こんなドラマです。アルナウ、頑張れ!
CATEDRAL DEL MAR

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by Megumi_Tani | 2018-06-15 19:14 | 本の窓 | Comments(0)

「バルセロナの風、送ります」   

気が付けば5月も20日。今日は爽やかな青空が広がった。今春は気温が猫の目のようにめまぐるしくアップダウンするせいか、体調を崩している人が多い。私も流行に乗り、というか、乗り過ぎて?まさかの入院生活を送った。青天の霹靂。「青天の霹靂」とは、「青空に突然雷鳴が轟くこと」の意。まさに今日のような五月晴れの空にいきなりドカーンと雷様が落っこちて来たような事件だった。

さて、帰宅して数日後、ポストに大きなエアメールの封筒が届いた。差出人は…バルセロナのMikikoさんだ。「メグミさん、元気?バルセロナの風、送ります」というメモと一緒に、本、チョコレート、絵葉書、文房具etc、沢山のバルセロナ・グッズが同封されている。クリスマスでもない、サン・ジョルディは終わった、誕生日でもない。なぜ今?

若き日のバルセロナ留学時代、Mikikoさんには本当にお世話になった。帰国後は、何年かに一度互いに行き来して会うものの、普段からマメに連絡を取り合っているわけではない。それなのに、ここぞという時、私がちょっぴり疲れている時、何かが必要な時、ある日突然バルセロナからエールを送ってくれる。ビックリ!嬉しく感謝するも、なぜ今?と、いつも不思議な気がする。

「すごい!どうして分かったの?まるでバルセロナからこちらが見えるみたい」と言うと、「アハハ!そうよ!見えるのよ」と朗らかに笑っていた。今回も不思議パワー全開!Mikikoさん、ありがとう。
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「魅惑のバルセロナ」

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by Megumi_Tani | 2018-05-20 16:35 | ビバ!エスパーニャ! | Comments(0)

日本の歌@バルセロナ   

今日3月7日は花粉症記念日。バルセロナから帰って数年後の3月7日、いきなりクシャン!クシャン!くしゃみの連発に見舞われた。発症後数年は悪化の一途をたどり、どこかの時点で下げ止まり。以降、花粉感知度高め安定をキープしている。そして、もうひとつ、3月7日はフェイスブック記念日。こちらはまだほんの数年のキャリアだが、折々の旬の情報に加えて、時々、思いもがけない記事に遭遇できるのがありがたいというところか。
本日、記念日

さて、そのフェイスブックに流れてくる情報の中に、見慣れた楽譜の写真を見つけた。
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3月8日バルセロナで、コンサート『Del Oriente Lejano...(遥かなる東方から)』が開かれる、会場はグラナドスゆかりのマーシャル音楽院内アリシア・デ・ラローチャ・ホール。そこで『日本民謡集』の中から数曲が演奏されるのだ。これは嬉しいニュース♪

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さっそく投稿者の歌い手さん、Monicaに、初めまして&お祝いのメッセージを送った。
(これがFBの便利なところ)
すぐに返事が届いた。「ありがとう!メグミ!マエストロからメグミと一緒にこの楽譜集を作った時の話を聞きました。表紙題字はメグミのパパが書いてくれた、ということも」「そうそう。バルセロナ市庁舎『百人会議の間』で、マエストロと私が初演しました」「メグミ、ぜひ会いたい。明日インタビューを受けることになっているから、そこでその初演の時の話をしてくれませんか?」「素敵ね!お邪魔したいのは山々だけれど…私は東京在住。ちょっと遠いかなぁ…」「それは、ちょっとじゃなくて、かなり遠い…」
(これがFBの愉快なところ。世界中どこにいても、気分はご近所)
「De Tokio lejano(遥かなる東京から)ご成功をお祈りしています」
「ありがとう!」

こんな出来事があると、あの時、頑張ってよかったなぁ、と思う。ひょんなことから恩師の『日本民謡集』出版をお手伝いすることになり、1985年の今頃は、まさに東奔西走していた。「Hola! バルセロナ(31)
楽譜集が完成したのは、出版記念特別演奏会のギリギリ前日!「Hola! バルセロナ(42)
由緒ある「百人会議の間」に日本の歌が響いた、忘れられない思い出だ。

第1曲「さくら」は特に繊細で美しい。ビクトリア・デ・ロス・アンへレスも気に入り、歌ってくれた。まもなく丸七年を迎える東日本大震災の年のリサイタルでは、万感の祈りをこめて私も歌わせていただいた。恩師はもとより、スペインの人々の日本への憧憬の念は深い。「楽譜」という形があれば、これからもささやかに歌われる機会があるだろう。

Mi querida Barcelona。愛おしい日々に感謝を込めて。
歌修業日記『hola! バルセロナ』
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by Megumi_Tani | 2018-03-07 13:25 | Musica あれこれ | Comments(0)

2017年♪ありがとうございました。   

「2017年はカラフルな年でした…」と記して、友人がクリスマスカードを送ってくれました。カラフルとは言い得て妙!心弾む明るい色もあれば、少し翳りを帯びた寂しい色もあります。笑い、泣き、懸命に生きた2017年が暮れていきます。

2016年/没後100年、2017年/生誕150年。微力ながら、エンリケ・グラナドスに全力を捧げた二年間でした。各々の記念の年にリサイタルを開かせていただいたことを幸せに思います。

2016年第25回リサイタル『スペイン浪漫Ⅱ~E.グラナドス没後100年に捧ぐ
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2017年第26回リサイタル
スペイン浪漫Ⅲ ~E.グラナドス生誕150年、F.モンポウ没後30年に捧ぐ
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今年のリサイタルは、フェデリコ・モンポウ没後30年記念の会でもありました。Viva!Viva!だけではない、繊細なスペイン歌曲の心。モンポウ独特の内なる世界は少々難解かも…という危惧をよそに、当日の演奏は大好評!

関連して、『毎日メディアカフェ』でお話をさせていただいたり、セルバンテス文化センターでセミナーを開講したり、と、スペイン歌曲をご紹介させていただく機会にも恵まれました。

長年リサイタルに必ず駆けつけてくださるお客様に加えて、新しいお客様が毎年少しずつ増えていることは、とても嬉しいことです。日本では本当に悲しいほど(涙) 知られていないスペイン歌曲の世界。スペインとご縁のない方はもちろん、たとえスペイン通の方であっても、はたまた音楽通の方であっても、日頃あまり音楽に親しまれていない方であっても、皆さん、スペイン歌曲については、その存在さえほとんどご存知ありません。広く開かれた場と佳き出会いがあれば、きっとその魅力を感じていただける!と、今年あらためて実感させていただきました。『1119♪エピローグ

大切なバルセロナが、カタルーニャが揺れに揺れた年でした。2017年が暮れようとする今も、先が見えず、揺れ続けています。平和裏に明るい出口が見い出されることを、心から祈ります。

今年も当ブログをご愛読いただきありがとうございました。
2018年が明るく平和な年でありますように!

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by Megumi_Tani | 2017-12-28 23:38 | エトセトラ | Comments(0)

激動の年のクリスマス   

街がクリスマスイルミネーションに彩られる季節。今冬は東京も寒さの訪れが早い。冷たい空気に、キラキラと輝きが映える

アルフレード・クラウスが歌うスペイン語版「きよしこの夜」

こんな楽しいクリスマスの歌も!


スペインが一年で最もにぎわうこの時期に、カタルーニャでは州議会選挙が行われた。結果は、独立派が過半数を獲得。しかし第1党は独立反対派の党。混迷が続くだろう。。。

10月の独立投票時に較べて、日本での報道はめっきり減った。しかし、私を含め、バルセロナに、カタルーニャに縁のある者は、何となく落ち着かない気分で過ごしている。8月の恐ろしいテロだけでも衝撃だったが、よもや同じ年の暮れをこんな心配の中で迎えようとは予想もしなかった。「No tinc por! - 私は恐れない! 」「2017、切なる祈り

カタルーニャ激動の年だった2017年。
いつものように素敵なクリスマスを!そして佳き新年を!と祈らずにはいられない。

¡Feliz NavidadBon Nadal!

聖家族教会マッピング


カタルーニャのクリスマスの歌「聖母の御子」


同じく「鳥の歌」

バルセロナの友人から届いたクリスマス・プレゼント
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by Megumi_Tani | 2017-12-23 22:36 | ビバ!エスパーニャ! | Comments(0)

1119♪ 2017年ならではの歌   

リサイタルの計画は、大抵の場合、一年か一年半前に決定する。2017年は、グラナドス生誕150年、モンポウ没後30年の記念の年。両マエストロに捧げるプログラムを、ということで、昨年の内に選曲が始まっていた。二人が活躍した時代は、ちょうど19世紀から20世紀へ移り変わる時期に当たる。世紀の境を越えて変わったもの、変わらなかったもの、そのコントラストをお楽しみいただこうと考えた。

走り出して数カ月。ある時ふと気が付いた。今回のプログラムには、当初の想定を越えたコントラストが含まれている。グラナドスとモンポウはもちろん、グラナドスと同時代の音楽家達、モンポウと同時代の音楽家達、甘いハバネラと時事風刺の皮肉なハバネラ、恋バナと祈りの歌 、アンダルシア的なものとカタルーニャ的なもの、同じ作曲家によるあの歌とこの歌…これは面白い!幾重にも重なる対照の妙!プログラムが熟成する感がある。秋にはどんな姿になるのかな?楽しみ!

そして夏、8月17日、バルセロナでテロ事件が起きた。さらに、晩秋を迎えた今、カタルーニャが揺れに揺れている。長く歌い続けて来て、こんな年もあるのだなぁ、と、哀しい痛みを覚える。小さな外国人の歌い手である私には祈ることしか出来ない。しかし逆に考えれば、祈る ことはできる、そんな気持ちがふつふつと湧いてくる。バルセロナ…大好きな街なのだ。

本番まであと2週間。2017年ならではの歌を、虚心に捧げたい。

第26回リサイタル
2017年11月19日(日)14:00開演@Hakuju Hall
ご来聴をお待ちしています!






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by Megumi_Tani | 2017-11-06 23:24 | リサイタル | Comments(0)

2017秋、切なる祈り   

東京は台風接近中。朝から断続的に大雨が降り続いている。よりによってこの悪天候下の選挙投票日。昨日の期日前投票には長い列が出来ていたそうだ。

そして、スペインでは、カタルーニャが揺れに揺れている。事態は収束どころか、より対立が激化。刻々と変わる情勢に緊張が続いている。日本でも、カタルーニャにご縁のあった人は皆、胸を痛めているだろう。『カタルーニャ独立派が大規模デモ

スペインは複雑な国だ。いつの時代にも、広く人々の間で、スペイン人とは?カタルーニャ人とは?の問いかけがなされてきた。『1119♪ カタルーニャの歌たち

音楽家も例外ではない。グラナドスは書簡のなかで、『ある人は「君はスペイン人なのだから、もっとスペインらしい曲を書け」と言い、ある人は「君はカタルーニャ人なのだから、もっとカタルーニャらしい曲をかけ」と言う。腹立たしい。スペインでもカタルーニャでもない。私の音楽は私自身の中から生まれるのだ』と、書き残している。実際、今年リサイタルで歌う曲のうち、〈悲しみにくれるマハⅡ・Ⅲ〉は、マドリードの下町の粋な女性の歌、〈ヒターノの唄〉はアンダルシア風のリズムと旋律、そして〈愛の歌〉は世紀末カタルーニャをイメージさせる作品、と、グラナドスの作風は多彩だ。

「貴方の音楽はカタルーニャ的ではないが?」とインタビューアーに問われたモンポウ は、「違う。私のカタルーニャ的特性は、すでに新しいものに進化しているのだ」と答えた。たしかに名歌〈君の上には花ばかり〉や〈〉は、カタルーニャうんぬんを超越したもっと普遍的な美に到達している。そして、モンポウが深く心の拠りどころにしたのは、16世紀スペインの神秘主義の巨人、十字架のヨハネの世界だった。〈魂の歌

国連で「カタルーニャの鳥はピース、ピースと啼くのです」と語り〈鳥の歌 〉を奏でたカザルスも、少年時代には、スペイン王室の庇護のもとで音楽を学んだ。スペイン共和政府下ではマドリードの名誉市民にもなっている。内戦勃発後はフランスに亡命。フランコ政権の独裁に断固抗議し、終生反ファシズムを貫いた。カザルスが故郷の聖地モンセラートの修道院聖歌隊に捧げた曲は、カタルーニャ語が禁止されていた時代も、今も、大切に歌われてる。



長い歴史の中で、真剣に、愚直に、時に命をかけた問いを繰り返し、道を見出してきたスペイン、カタルーニャ、そして愛するバルセロナ。2017年の今、平和裏に、賢明に、再び道が見い出されることを、切に、切に、祈る。

第26回リサイタル
2017年11月19日(日)14:00開演@Hakuju Hall
ご来聴をお待ちしています!

90年代バルセロナ


こんな明るいカタルーニャ・ルンバがまた流れる日を。。。。。



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by Megumi_Tani | 2017-10-22 21:23 | ビバ!エスパーニャ! | Comments(0)

1119♪ カタルーニャの歌たち   

先日来の "独立" のニュースで、カタルーニャの名が日本でも広く知られるようになった。わずか二ヶ月前の8月には、州都バルセロナでテロ事件が起きたばかり。世界の目がカタルーニャに向けられている。

“スペイン” は複雑な国だ。その歴史を知れば知るほど、ひとつの国スペインとして存在することが奇蹟に思えてくる。多様性の国、各々の個性をいかんなく発揮するバラエティー豊かな国。しかし、だからこそ、”ひとつだけどバラバラ” ”バラバラだけどひとつ” このギリギリのバランスを、まさにギリギリのところで保っている。ほんの少しでもそのバランスが崩れると、一気に均衡が破れる。まだまだ目が離せない状況が続いているカタルーニャ。平和裏に解決されることを願うばかりだ。

そんなデリケートな国であればこそ、ご縁があった者はそのデリケートさに謙虚でありたいと思う。いつぞやスペイン音楽のコンサートで、MCがカタルーニャの悪口から始まった時は本当に驚いた。私がカタルーニャ贔屓だから、ということではない。たとえどこかの国の通を自負していても、公の場で、その国の一地方を揶揄するような発言をすることは、外国の文化に関わる人間の姿勢としていかがなものか。逆の場合を考えれば分かり易い。もしも日本通を自負する外国人が「日本のなかでも関東地方の人はケチで有名です」などと、コンサートでヘラヘラ喋れば、たとえ喋った本人はジョークのつもりでも、関東地方の人はいい気はしないだろう。

バルセロナにご縁があった私には、カタルーニャ語の歌も大切なレパートリーだ。素朴な民謡からグラナドス、モンポウ、トルドラらの歌曲、そしてあの 〈鳥の歌〉まで、その表情は柔らかく、切なく、美しい。今回リサイタルで演奏するグラナドス〈Canço d'amor / 愛の歌〉、モンポウ〈Damunt de tu només les flors / 君の上にはただ花ばかり〉〈Neu / 雪〉は、まさにカタルーニャらしい抒情あふれる作品だ。〈Canço d'amor / 愛の歌〉 は、グラナドス没後100年記念の昨年から、ずっと温めていた曲。リサイタル初演になる。

こんな年、こんな時だから、いつにも増してカタルーニャの歌たちが愛おしい。地上で何が起きていようと、音魂は天を駆けめぐる。心を込めて、大切にお届けしたい。

第26回リサイタル
2017年11月19日(日)14:00開演@Hakuju Hall
ご来聴をお待ちしています!

〈鳥の歌〉モンセラート修道院聖歌隊



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by Megumi_Tani | 2017-10-15 20:06 | リサイタル | Comments(0)

1119♪ モンポウ『雪』   

モンポウの音楽は、いつもどこか寂しい。生の不安にたじろぎ、哀しみをまとい、じっと虚空を見つめる。「なぜ私はここにいるのだろう?」そんなモンポウの自問自答が聞こえてくるようだ。

〈Neu~雪〉という作品がある。「これは雪ではない。天から舞い降りる花…」氷柱を思わせる透明なピアノの和音にのせて、モンポウ自身による詩が静かに、淡々と歌われる。淡々と、だから、切ない。淡々と、だから、哀しい。わずか2分にも満たない小曲。名歌〈君の上にはただ花ばかり〉やグレゴリア聖歌を思わせる〈魂の歌〉に較べて、ほとんど知られていないが、モンポウ作品の隠れた名曲だ。

今年2月に開かれた、日本・カタルーニャ友好親善協会のテルトゥーリアで〈Neu - 雪〉をご紹介し、予想外の大きな反響をいただいた。〈Neu - 雪
研ぎ澄まされた音、一切の装飾を取り払った世界…。モンポウの音楽には、日本人の心に通じる〈侘び、寂び〉が秘められているのかもしれない。

11月19日、3ステージにて、歌わせていただきます。

第26回リサイタル
2017年11月19日(日)14:00開演@Hakuju Hall
ご来聴をお待ちしています!

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こんな動画を見つけました。侘び、寂びとは、ちょっと趣が違いますが…(^^;; (^^;;
2010年3月8日の大雪@バルセロナ





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by Megumi_Tani | 2017-09-21 13:01 | リサイタル | Comments(0)