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519♪ Falla 反戦の歌   

スペイン浪漫Ⅳ』第1ステージで演奏する「わが子を腕に抱く母たちの祈り」は、1914年、マヌエル・デ・ファリャ38歳の作品だ。愛するわが子を戦争に取らないでほしい、と願う母の心が切々と歌われる。

時は、第一次世界大戦下。カディスに生まれ、マドリードで学んだ後、パリへ渡り、かの地で多くの作曲家と出会い、その才能を認められ、作曲家としての足掛かりを築いたファリャにとって、美しいパリが、更にはヨーロッパ全体が戦渦に巻き込まれることは耐え難い苦しみだったに違いない。戦いを忌み、母親の切なる願いを歌にしたのだろうか。

一方で、この曲においては、オペラ「はかなき人生」「7つのスペイン民謡」「恋は魔術師」「スペインの庭の夜」等々にみなぎるファリャ特有の強烈な個性:仄暗い運命、複雑かつ激しいリズム、鮮やかな色彩感、凝縮された情念etc は、影を潜めている。その音楽は、どこまでもセンチメンタルだ。若きファリャが自分の作品の方向性を模索していた?そんな気もする。

以前この曲を演奏した際、お客様のひとりが「スペイン版 ”君死にたまふことなかれ” ですね」とのご感想をお寄せくださった。愛する弟へ手向ける詩を以って反戦のメッセージを放った与謝野晶子。若き母親が神様に祈り、願う歌に反戦の想いを込めたファリャ。この二人が2つ違いの同世代であることも、思えば興味深い。

ちっぽけな歌い手の私だが、今この歌を、改めて、大切に歌いたいと思う。

第27回谷めぐみスペイン歌曲リサイタル『スペイン浪漫』
2019年5月19日(日)午後2時開演
会場:Hakuju Hall
チケット好評発売中!
詳細は、HPをご覧ください⇒『スペイン浪漫Ⅳ
ご来聴をお待ちしています♪

”熱いFalla”の代表作品「恋は魔術師」


サルーのアリア~オペラ「はかなき人生」より


by Megumi_Tani | 2019-02-13 22:39 | リサイタル | Comments(0)

ディアギレフとファリャ   

3月31日「今日はセルゲイ・ディアギレフ生誕145年ですよ」と、Googleが教えてくれた。Googleだけではない。YAHOOといい、Facebookといい、本当にマメで親切?だ。「今日は〇〇の日です」「こんな事件がありました」「これはいかがですか?」「あなたにお薦めは△△です」etc。あえてこちらから訊かなくても、ああでもない、こでもないと勝手に伝えて来る。時に便利、時に煩雑、時に厄介、時に危険…。

e0172134_16312565.jpgさて、そのディアギレフといえば、思い浮かぶのは、
ファリャのバレエ音楽『三角帽子』だ。

1916年、ロシア貴族の末裔にしてロシア・バレエ界の大立者、ディアギレフがマドリードを訪れ、ファリャに『スペインの庭の夜』のバレエ化を依頼した。ファリャは、この作品はバレエには不向き、と断り、代わりに、パントマイム版『お代官様と粉屋の女房』を提案。第一次世界大戦下の様々な混乱の後、一旦完成した『お代官様と粉屋の女房』を大幅に改作、改編。出来上がった作品が『三角帽子』だ。1919年、ロンドンのアランブラ劇場にて、指揮:エルネスト・アンセルメ、振付:レオニード・マシーン、舞台・衣装:パブロ・ピカソで初演された。

『三角帽子』フィナーレ 1997年マドリードでの公演より


黒づくめの服で厳めしい印象のファリャが、こんなファンタスティックな作品を書いたことは興味深い。『お代官様と粉屋の女房』から『三角帽子』への改作の課程で、ディアギレフは大いに口を出し、影響力を発揮した。敏腕芸術プロデューサーとして大ヒットを飛ばしたいディアギレフと、内向的、質素、清貧の人生を貫いたファリャ。おそらく二人は正反対の性格の持ち主だったことだろう。どちらの存在なくしても、バレエ音楽『三角帽子』は生まれなかった。

ロンドンでの初演当日、リハーサルの途中にファリャは電報を受け取る。「ママキトク、スグカエレ」晴れの本番、幕が上がる前に、彼は列車で出発した。出演者一同が舞台衣装のまま駅まで送ってくれたという。しかし彼は間に合わなかった。移動中の列車の中で、母の死を知る。

もうひとつ、哀しいエピソードが残されている。振付を担当したマシーンは、踊りの構想を練るためにグラナダを旅し、ひとりの青年と出会った。素晴らしいバイラオール:フラメンコの踊り手である。『三角帽子』のプランを聞いた青年は、マシーンに全面協力、熱心にフラメンコの技法を伝授する。この間、二人の間でどんな会話が交わされたのか…。
青年は、『三角帽子』完成の暁には、自分が主役を踊れるものと思い込んでいた。しかし晴れの初演舞台に、青年の出番は用意されていなかった。それどころか、彼が心待ちにしていた主役を踊るのは、ほかならぬマシーン、その人だった。青年はショックのあまり広場で踊り続け、そのまま気がふれてしまったという。

マシーン振付のダンス@パリ・オペラ座

by Megumi_Tani | 2017-04-02 17:15 | スペイン音楽 | Comments(0)

『魅惑のスペイン歌曲~ファリャ』その2   

『魅惑のスペイン歌曲Ⅱ』第2回が終了しました。1876年11月23日に生まれ、1946年11月14日に世を去ったファリャ。偶然ながら、今回のセミナーが11月に開催されたことに感慨を覚えます。
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第1回『魅惑のスペイン歌曲~ファリャ』その1では、若きファリャが苦闘の末、オペラ「はかなき人生」入賞とピアノ・コンクール第1位という二つの栄冠を獲得、パリへ渡り、大成功を収めるところまでをたどりました。

その後、努力が実り、己の音楽が受け入れられ、人脈にも恵まれ、ファリャは、芸術の都パリで音楽家として生きる決意を固めます。まさにその時、第一次世界大戦が勃発。ファリャは帰国を余儀なくされました。

この時期に発表されたのが、スペイン歌曲の金字塔ともいえる作品、「七つのスペイン民謡」です。ファリャ本人の伴奏による貴重な録音が残されています。


テレサ・ベルガンサによる「ギター伴奏版」 「オーケストラ伴奏版」

その後も独自多彩な作品を発表。作曲家として、また指揮者として活躍を続けますが、ファリャの健康は、年ごとに、著しく、衰えていきます。転地を兼ねて移り住んだグラナダでは、ガルシア・ロルカ交流。微笑ましいエピソードも残されています。しかしここでも穏やかな日々は続きませんでした。スペイン内戦。恐怖、不安、悲しみ、憤り、そして親しい友の死…。ファリャは深く傷つきます。内戦終結後、アルゼンチンから招聘を受け、病をおして出国。望郷の念を募らせながら、彼の地で亡くなりました。

小柄で痩せっぽち、頭は禿げ、歯は抜け、いつも黒づくめの服、まるでどこかの用務員さんのようだったというファリャ。そんなファリャが、厳格な自己規制を課し、沈黙と祈りの生活を続け、命をかけて追求した、より本質的な、より根源的なスペイン音楽。その音世界が放つ妖艶な熱!鮮やかな色彩!「ファリャの前にファリャ無し、ファリャの後にファリャ無し」いつかどこかで読んだ言葉が蘇ります。

「背景を知って曲を聴くとまるで違います」「もしも今、ファリャが生きていたら、どんな曲を書くのでしょう…?」「ギター伴奏とピアノ伴奏の違いは?」etc。セミナー終了後も、会話が弾みました。
熱心に受講された皆さん、1回しか受講できないけれどそれでも!と駆けつけてくださった皆さん、ありがとうございました。¡Hasta la próxima!

最後に、「はかなき人生」の舞曲とサルーのアリアをどうぞ。

by Megumi_Tani | 2016-11-19 23:12 | 講座/セミナー | Comments(0)

『魅惑のスペイン歌曲Ⅱ~ファリャ』 その1   

セミナー『魅惑のスペイン歌曲Ⅱ』@セルバンテス文化センターの第1回目が終了した。集まった受講生さんは、全員、今年4月の『毎日メディアカフェ』、セルバンテス文化センターでの春セミナー、『スペイン語で歌おう!』シリーズ等々にも参加された方々。もちろん先日のリサイタル『スペイン浪漫Ⅱ~エンリケ・グラナドス没後100年に捧ぐ』にもご来聴くださった。こうして、何かのきっかけでスペイン歌曲に触れ、やがて「リピーター」になってくださる方が増えることはとても嬉しい。

今回のテーマは、今年、生誕140年、没後70年を迎えたマヌエル・デ・ファリャ。アルベニス、グラナドスに続く、スペイン三大作曲家の一人だ。第1回の昨夜は、ファリャの生い立ち、人柄、青年期の苦闘、パリ時代、そして、アンダルシアの粋を極めた音楽『はかなき人生』『恋は魔術師』を成就させるまでをたどった。資料を見ながら快調に講座が進むも、途中で、ま、ま、まさかのPCアクシデント(>_<) しかし、さすが熱心な受講生さん達!集中は切れず、ファリャのあまり知られていない歌曲に耳を傾け、CD聴き較べでクラシックとフラメンコの違いを実感し、ファリャの健康分析からスペインの食習慣を語り合い…アッという間に終了時刻を迎えた。
次回は、ファリャの後半生と変貌する作品群をご紹介します。受講生の皆さん、お楽しみに!

下記リンクで、各作品の動画をご覧になれます。
サルスエラ番組『イネスの恋』  オペラ『はかなき人生』全曲 
ドキュメンタリー番組『恋は魔術師』
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by Megumi_Tani | 2016-11-05 23:04 | 講座/セミナー | Comments(0)

ファリャ前、ファリャ後   

スペインの三大作曲家、アルベニス、グラナドス、ファリャ。三人揃って、キャリアの始まりはスーパーピアニストだが、作曲家として為した仕事には違いがある。作品のほとんどがピアノ曲だったアルベニスに対し、グラナドスは、やはりピアノ曲中心ではあるものの、歌曲集『トナディーリャス』『アマトリアス』、遺作オペラ『ゴイエスカス』等、声楽のジャンルにも名作を残した。ファリャになると、ピアノ曲はもちろん、歌曲、オペラ、バレエ音楽、室内楽等々、オーケストラや舞踊を駆使した作品を手掛け、その音楽世界はより多彩に、より高次に広がった。ファリャで一つの頂点を極めたスペイン音楽は、その後、試行錯誤を繰り返しつつ、様々な方向に枝分かれする。

録音、録画に関しても、ちょうど技術の端境期だったことが分かる。幸いなことに、三人とも本人の演奏が残されているが、長兄アルベニスと次兄グラナドスには動画が見当たらない。三男坊ファリャは動く姿をちらっと見ることが出来るが、演奏中の動画はやはり見当たらない。ところが、ファリャとも深い交流があり、『恋は魔術師』ピアノ版を得意としたルービンシュタイン(1887~1982)になると、演奏中の動画が一気に増える。ちょうどファリャ前後の数年が変わり目だったのだ。ファリャがもうほんの少し長生きしていれば、私達は、彼の生真面目な?指揮ぶりにお目にかかることが出来たのかもしれない。

●本人の演奏です。お宝!
アルベニス


グラナドス


ファリャ


★11月4日&18日開催のセミナー『魅惑のスペイン歌曲Ⅱ』
テーマはファリャ。音と映像たっぷりで、ファリャの世界をお楽しみいただきます。
詳細、お申し込みはこちら ⇒ 『スペイン語の歌のクラス』

ルービンシュタインが弾く、ファリャ『恋は魔術師』


『恋は魔術師』といえば、やはりこれ!なぜかポルトガル語の字幕入り(^^;;

by Megumi_Tani | 2016-10-30 23:21 | スペイン歌曲 | Comments(0)

苦労人?ファリャ   

「グラナドスのほうが熱狂的なファンがいますよね!」先日のブログを読まれた方からメッセージが届いた。ウ~ン、たしかに。。。

グラナドスは、数々のロマンティックな作品群とともに、やはりそのドラマティックな人生が深く印象に残る。名ピアニスト、名作曲家、国際的名声、栄光の頂点、第一次世界大戦、予期せぬ悲劇の最期…。人生そのものがまるで一編の映画のようだ。残された写真を見ると、お洒落でダンディ、なかなかのイケメンである。

一方、生真面目に、ひたすらに、音楽の高みを追求し続けたファリャの人生は、いささか映画には不向きかもしれない。グラナドス同様に、ある意味では長生きした分、グラナドス以上に国際的名声を得たが、ファリャの生きる姿勢は終生変わらなかった。謹厳実直、寡黙、律儀、いつも黒づくめの服。地味、派手、で言えば、地味?いや、しかし、その一見地味なファリャの音楽におけるエネルギーの爆発ときたら!尋常ではない。熱さ、濃密さ、鋭敏さ、華やかさ、骨太さ、そして緻密さ…。先輩アルベニスもグラナドスも達しえなかった境地を、ファリャは見据えていた。第一次世界大戦、スペイン内戦、第二次世界大戦に翻弄され、遠いアルゼンチンで最期を迎えている。

己に厳しく、先輩やお世話になった人への感謝を決して忘れなかったファリャ。「グラナドスのほうがファンが多いのですが…」もしも、こんな問いを投げかけたら、きっと答えるに違いない。「当然です。敬愛してやまないマエストロ・グラナドス。彼ほど素晴らしい音楽家はいません。私など足元にも及ばないのです」と。こういう方は気苦労が多い。なかなか自らがスター★になれないタイプだ。まだダメだ、まだ足りない、と、自分を責め続けてしまう。生きるのが辛かっただろうな。。。

★11月4日&18日開催のセミナー『魅惑のスペイン歌曲Ⅱ』、テーマはファリャです。
音と映像たっぷりで、ファリャの音楽世界をお楽しみいただきます。
詳細、お申し込みはこちら ⇒ 『スペイン語の歌のクラス』
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by Megumi_Tani | 2016-10-28 00:23 | スペイン歌曲 | Comments(0)

ファリャとベティカ   

「歴史」が好きだ。下手なドラマよりずっと面白い。しかし、どちらかというと、好みは日本史。世界史は敬遠しがちだった。ところが何の因果か、スペイン歌曲を歌う身となり、スペインとスペインに関わりのある国々の歴史に無縁ではいられなくなった。知り始めると面白い。それどころか、日西翻訳通訳研究塾で二年に亘って学んだ『スペイン現代史』の興味深かったこと!「奇跡の国スペイン」をあらためて実感した。

この秋から始まった『スペインしませんか?(史ma専科?)』は、古代から現代までのスペイン史を一気に駆け抜けようという意欲的な講座。その第2回の講義が終了した。ローマ帝国の侵入、繁栄、分裂、西ゴート時代、そしてイスラムの侵入、三つの宗教の共存共栄…。かの天才シルヤブが登場したイスラムの時代は、音楽史的にも非常に興味深い。

紀元3世紀、イベリア半島は6つの地域に分割され、その中のひとつ、現在のアンダルシア辺りを「ベティカ」と呼んだ。マヌエル・デ・ファリャの作品の中に『ファンタシア・ベティカ』というピアノ曲がある。ベティカ、すなわち、ローマ時代のアンダルシアに思いを馳せて書かれた作品だ。

『はかなき人生』『恋は魔術師』で、アンダルシア音楽の頂点を極めたファリャだが、彼はそれで満足しなかった。より昇華されたスペイン音楽、より純化された音楽そのものを追求し続ける。ちょうどその曲がり角の時期に書かれたのが『ファンタシア・ベティカ』だ。テクニック的にも理解するにも難しい曲ということで、なかなか演奏されないらしい。

ファリャという人は、何事も純粋に突き詰めて、突き詰めて、突き詰める。時には突き詰め過ぎて、壊れてしまう。しかし、その異常なまでの突き詰めから、ファリャ独自の高次に熱く純粋な音楽が生まれた。アルベニス、グラナドス、と来て、ファリャで一つの時代の終わり=始まりの時期を迎えたことがよく分かる。

★11月4日&18日開催のセミナー『魅惑のスペイン歌曲Ⅱ』、テーマはファリャです。音と映像たっぷりで、ファリャの音楽世界をお楽しみいただきます。
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ファンタシア・ベティカ(アンダルシア幻想曲)

by Megumi_Tani | 2016-10-25 23:45 | スペイン歌曲 | Comments(0)

人ありて歌   

子どもの頃から世界各地を放浪、己のピアノの腕一本で稼ぎ歩き、長じては豪放磊落、仲間や同郷の後輩を惜しみなく援助したイサーク・アルベニス。天才ピアニスト、天才作曲家として浪漫の時代の寵児となり、後輩の指導にも尽力したエンリケ・グラナドス。謹厳実直、生涯をかけてスペイン音楽の高みを追求したマヌエル・デ・ファリャ。スペインを代表する作曲家達の人生をたどると、とても興味深い。

若き日、グラナドスは家計を助け、留学費用を貯えるためにバーやキャバレーで酔客相手にピアノを弾いた。ファリャも生活のために、レッスンはもとより夜会の伴奏、巡業ピアニスト、カタログの翻訳までこなした。彼は「音の苦情」にも悩まされ、何度も引っ越しを余儀なくされている。

今でこそ「スペインを代表する作曲家」と呼ばれる彼らだが、アルベニスは生前、故国から何の栄誉も与えられなかった。ファリャの作品は国外での高い評価に較べて国内で演奏される機会が少なかった。そして哀しくも、三人そろって故国スペインの外で最期の時を迎えている。グラナドスは戦争に巻き込まれての非業の死だ。

太っ腹で人々に愛されたアルベニスは、きっと心優しい淋しがり屋だったにちがいない。グラナドスは己のイケメンぶりに結構自信があった、かな?ファリャの頑固さと生真面目さは、俗世を生きる困難を感じさせる。奇しくもファリャとパウ・カザルスは同じ年に生まれているが、その人生の逞しさ、もっと言うなら図太さ、には大きな違いがある。カザルスの方がずっとこの世というものを知っていた。そして、そのカザルスもまた、故国の外で天に還っていた。

どんな人も必死にこの世を生きて、その中から何かが生まれる。人ありて音楽。人ありて歌。だからこそ愛おしい。

11月開催セミナー『魅惑のスペイン歌曲Ⅱ』テーマは、マヌエル・デ・ファリャ。スペイン音楽に捧げた人生、多彩な作品、パリやグラナダを舞台にした仲間達との交流、エピソード etc を音と映像でたどります。もちろん!今話題、真央ちゃんの「火祭りの踊り」も!ご参加をお待ちしています。
お申込み詳細はこちら ⇒ 『スペイン語の歌のクラス』

フャリャが生まれた街カディスの大聖堂
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by Megumi_Tani | 2016-10-17 22:49 | スペイン歌曲 | Comments(0)

セミナー『魅惑のスペイン歌曲Ⅱ』   

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スペイン歌曲の魅力を視て、聴いて、味わう講座。前回の大好評を受けて、11月に第2回の開講が決まりました。メインテーマは、今年、生誕140年、没後70年を迎えた作曲家マヌエル・デ・ファリャ。浅田真央選手の今季の曲「火祭りの踊り」の作曲者です。

開講日:11月4日、18日(いずれも金曜日)19時~20時30分
場所:セルバンテス文化センター東京
受講料:6,000円

どなたでも受講できます。詳細は、こちら↓↓
『スペイン語の歌のクラス@セルバンテス文化センター』


by Megumi_Tani | 2016-10-08 22:25 | 講座/セミナー | Comments(0)

トゥリーナ 『歌』   

スペイン浪漫Ⅱ』に登場する作曲家、作品について、思いつくままに綴って来た。今日は最後のひとり、ホアキン・トゥリーナをご紹介する。

トゥリーナはセビーリャの生まれ。裕福な家庭に育ち、音楽の才能に恵まれた彼は、20歳の頃、同門のマヌエル・デ・ファリャと親しくなる。やがてパリで学ぶようになった二人は、ひとつ屋根の下で暮らし、修業に励んだ。一台のピアノを一緒に使っていたというから、何とも微笑ましい。パリで出会った先輩アルベニスの助言を受け、トゥリーナは、故郷セビーリャに根差した音楽を書くことに己の音楽人生を捧げる決意をする。一緒に演奏会を開いたり、プライベートでも親しく行き来するなど、ファリャとの友情は長く続いた。謹厳実直、求道者のようなファリャに対して、トゥリーナは、いかにも粋でお洒落なセビーリャ紳士の風情。一見真逆のタイプのような二人が仲良しだったということがまた興味深い。

そんなトゥリーナの歌曲作品のひとつ『歌』を、3ステージで演奏する。紙きれの端に火を付ければ、じわじわと、やがてメラメラと燃え上がる、そんな炎のような歌だ。炎に定まった形が無いように、この曲は、演奏者によって、いかようにも姿を変える。ハッと気づけば、演奏者の方が焼け焦げ寸前?のような、そら恐ろしい曲でもある。わずか2分の小品ながら、情熱を一瞬の炎に昇華させた、トゥリーナならではの名曲だ。

第25回リサイタルスペイン浪漫Ⅱ~エンリケ・グラナドス没後100年に捧ぐ
ご来聴をお待ちしています060.gif

トゥリーナ、こんな方です。


初々しい


名テノール


甘い


貫録

by Megumi_Tani | 2016-08-31 00:41 | リサイタル | Comments(0)