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タグ:第19回リサイタル ( 7 ) タグの人気記事   

小さな美術館   

Facebookに「写真アルバム」のスペースがある。ふと思い立ち、ここ数年のリサイタルのプログラムとCDの画像を並べてみた。
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リサイタルは今年で22回目。自分でも信じられない。よく続いてきたなぁ…と思う。前も後もない、ただその一回に賭けて無茶苦茶に突っ走る私を、たくさんの温かい心が支えてくれた。美しいデザインの背景に、お世話になったたくさんの人の顔が浮かぶ。
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その一期一会のコンサートをギュッと凝縮したライブCD。いつも事前の計画は無し。本番が終わってから、作りましょうか、ということになる。猪突猛進女の私は、そんな計画があったら、歌えないのだ…。おかげ様で、「スペインの熱情の果て」「スペインわが心の歌」は完売。ありがとうございましたm(__)m
「清子様に捧げる曲」は、元ホンジュラス大使・竹元様にお声をかけていただいた貴重な作品だ。

日々バタバタと走り回るなかで、これらをわざわざ眺める機会はほとんどない。あらためて取り出してみると、どれもデザイナーさんの力作ばかり。小さな美術館のようだ。知らないうちに、優雅なコレクターになっていた気分!

by Megumi_Tani | 2013-03-19 23:32 | エトセトラ | Comments(0)

お客様に、ありがとう!!   

私はお客様に恵まれている。リサイタルの後、マネージのカノン工房さんが言ってくれた。「谷さんのコンサートのお客様は温かい。それに、とても質がいいです」例えば、開演時・休憩後などの時間をきちんと守る、演奏中は舞台に集中している、終演後のアンケートの回収率が高い等々。プロが見る、舞台裏側からのコンサートの姿があるらしい。「義理やお付き合いではなく、皆さん、本当に『聴こう』と思っていらっしゃっていることがよく分かります」とのこと。ありがたい。

温かいお客様に迎えられると、こちらもリラックスして演奏できる。歌やオシャベリに素直に応えていただけると、こちらも本番ならではのアドリブが出る。

ところがこれが、「なんとかケチをつけてやろう」「どこかにボロはないか」などという方達に取り囲まれると、そうはいかない。以心伝心、こちらも防御本能が働く。顔だけニコニコして歌っても、良い演奏など出来るはずがない。

演奏者にもミスが出る。お客様にも咳やクシャミが出る。バタンとどこかで何かが落っこちることもある。しかしそれでも、温かい心のやりとりがあれば、お互いを思いやる心があれば、決してコンサートは壊れない。災い転じて…の言葉通り、アクシデントのおかげでより結びつきが強くなることもある。

舞台と客席とのコラボレーション。心優しいお客様に、あらためて、ありがとう!!

by Megumi_Tani | 2009-11-08 23:25 | リサイタル | Comments(2)

スペインの扇子   

リサイタルのアンケートを読ませていただいた。「古典歌曲にスペインの栄光の歴史を感じました」とお書きくださった方が複数いらっしゃる。嬉しい。セファルディーの歌は、根強いファンが定着している。「わが心のアランフェス」「グラナダ」「ラ・パロマ」は、皆様、待ってました!という感じ。そして「女中さんのタンゴ」、大好評である。

この歌では、いくつかの女中さん用グッズを使った。まずエプロン。最近は、サロンエプロン(いわゆる昔風の前掛け)をほとんど見かけない。大きなデパートから近所の洋品店まで、さんざん探し回ったが、無い。メイド服なるものを売る店ならあるかもしれない。しかし、ちょっと買いに行く勇気が…。困り果てていたら、「これ、今、使っているけど、どう?」と、相棒のピアニストが台所から一枚のエプロンを持ってきた。淡いピンクの花柄、長めの丈、リボンにフリル、ポケットも付いている。まさに、おあつらえ向き!心優しい彼女が、きれいにお洗濯、アイロンまでかけてくれて、このエプロンは、めでたく小道具入りした。ゴム手袋、ソックス、お出かけのショール、買い物袋もOK。

この歌のヒロインは、あの手この手を使って、最後には奥様に出世する。成り上がりの奥様の証し!これはスペインの扇子がいい。女中さんグッズを投げ捨て、得意気に扇子であおいでみせるのだ。手元にある黒レースの扇子、これを使おう。本当はもう少し明るい色が入っていると良いのだけれど…。

そんなことを思っていた9月初旬、バルセロナの友人から、突然、手紙が届いた。
ブログタイトル「人生の芸術家

手紙と一緒に、何か入っている。取り出すと、懐かしいEl Corte Inglés(スペインのデパート)の包み。開けてみると、なんと!扇子である。しかも私の願い通り、美しい色が散りばめられている。バルセロナの彼女は、私が女中さんグッズを探していることなど、知るはずもない。なぜ?なぜ?なぜ?なぜ今、この扇子を送ってくれたの???あまりの驚きに声も出なかった。

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かくして迎えたリサイタル本番。ご来場の皆様よくご存知の通り、私はゴム手袋やエプロンをお行儀悪く舞台に放り投げ、最後に、この産地直送の色鮮やかな扇子を思いっきりパタパタさせたのである。

by Megumi_Tani | 2009-11-02 08:50 | リサイタル | Comments(0)

愛の手紙   

リサイタルでは、お客様にアンケートをお願いする。印象に残った曲、ご感想など、なんでも思いつくままにお書きいただければ、と思う。

当然のことながら、開演前には書けるはずがない。プログラム前半が終わり、休憩はわずか20分。洗面所へ行ったり、気分転換に外の空気を吸ったりしていると、すぐに過ぎてしまう。プログラム後半が進み、最後の曲、アンコール、やがて終演。どのコンサートでもそうだが、アンコールが終わり、出演者が何度目かのご挨拶をして舞台から消えると、客席は一気に「さぁ!帰ろう」という雰囲気になる。その場でゆっくり座り込んでアンケートを書くのは、なかなか勇気がいる。

つまり、お願いしている私本人が言うのもなんだが、演奏会でアンケートを書く、というのは、かなりの熱意と努力と創意工夫!がいる作業なのだ。

その困難をものともせず、いつも沢山の方がアンケートを残してくださる。歌のご感想、衣装のこと、お久しぶりのご挨拶etc。達筆の大きな文字でひと言、の方もいらっしゃれば、用紙の裏表にびっしりと思いの丈を綴ってくださっている方もある。今回は天使のイラスト入り!もあった。

すべてを丁寧に読ませていただく。一枚一枚から皆さんの熱い想いが伝わってくる。優しさと、励ましと、勇気をいただく。本番を終えて、まず何より私を癒してくれる、大切な愛の手紙だ。

by Megumi_Tani | 2009-10-24 08:24 | リサイタル | Comments(0)

第19回リサイタル♪ありがとうございました。   

暑くもなく、寒くもなく、雨も降らず、台風も来ず…穏やかな土曜の午後、第19回リサイタル本番を迎えた。嬉しいことに、会場にはいっぱいのお客様。古典歌曲、セファルディーの歌、スペイン舞曲第5番、グラナダ、わが心のアランフェスetc、そしてサルスエラ…。なかなか凝った?プログラムだが、皆様、よくついて来てくださる。拍手、笑い、かけ声…。会場全体がふんわりと温かい。

白寿ホールは音の響きが素晴らしい。強い音はきつくなりすぎず、一方で、ピアニッシモも安心して歌える。子守歌など、歌い手冥利につきるというものだ。二時間がアッという間に過ぎた。

終演後、ホワイエでお目にかかったお馴染みのお顔、懐かしいお顔、思いがけないお顔…。「私自身がスペインの歌の大ファンなのです」舞台で申し上げたこの言葉を、あらためて実感したコンサートだった。

お忙しいなか駆けつけてくださった皆様、影になり日向になりご支援くださった沢山の方々、本当にありがとうございました。おかげ様で無事終わりました!

by Megumi_Tani | 2009-10-18 08:31 | リサイタル | Comments(5)

愛しの「ラ・パロマ」   

これまでに何十回、いや何百回歌っただろう?「ラ・パロマ」は、ピアノ伴奏良し、ギター伴奏良し、の名曲である。

名曲、と漢字で書くのはどこか似合わない。ゆったりと揺れるハバネラのリズム、どことなく懐かしいメロディー、港の別れ、恋心を歌った詞…。クラシックのような、ポピュラーのような…。レストランやテレビCMなどで、題名を知らぬまま耳にされている方も多いだろう。作曲者は、S.イラディエール。キューバ旅行で出会ったハバネラのリズムに魅せられ、この曲を書いたそうな。

歌い出し「Cuando」の言い心地が、歌うたびに違う。歌い手の私の気分を柔軟に受け止めてくれる曲だ。だから、どれだけ回数を歌っても、歌うたびにaire(気配・雰囲気)が変わる。歌は生きものだと実感させてくれる。

アンコール曲として歌うことが多いが、今年のリサイタルでは、しかるべき理由から、堂々とプログラム入りさせていただいた。理由の種明かしは、当日のお楽しみ!!



by Megumi_Tani | 2009-10-10 08:31 | スペイン歌曲 | Comments(2)

第19回リサイタル    

10月17日、HAKUJUホールでリサイタルを開きます。
http://www.atelier-canon.jp/tani-megumi/
19回目とは、我ながら驚きです。年に一度の開催ですから、少なくとも十九は歳をとったとことになります。まさに、El tiempo vuela~光陰矢の如し。コンサートは聴いてくださるお客様があって初めて成立するものです。そして、影になり日向になり、歌う私を支えてくれる人たち。舞台では、積み重ねてきた時間とご縁、すべてに感謝の思いがこみ上げます。今年も、悔いなく歌いたい、と念願しています。

~お知らせ~
3月30日(月)NHK文化センター八王子教室にて、一日講座「スペイン・ラテンの名曲を歌おう」を開催します。軽い体操、呼吸法、発声で準備を整え、スペイン語で!歌ってみましょう。スペイン語は、ア・イ・ウ・エ・オで歌えます。ご案じなく。レッスン開始前には、私のミニ・コンサートもあります。ご興味のある方、ぜひお出かけください。
http://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_386954.html

by Megumi_Tani | 2009-03-14 08:09 | リサイタル | Comments(4)